- 小田原市橘商工会では、
小規模事業者の皆様の事業を地域に浸透させるために
各種のイベントを運営しています。 - 平成27年7月、地区内小規模事業者130社に対して「経営実態アンケート」を実施し68通の回答を得ました。
そのなかで、行っている営業活動について尋ねたところ、積極的な営業活動を行っていない事業者が多いことが分かりました。
売上を増加させるためには、自社の商品を一人でも多くの人に知ってもらうことから始まります。しかし、従業員の少ない小規模事業者の皆様が単独で展示会を開いたり、イベントを行うことは容易ではありません。
そこで、自信を持ってお勧めできる、特色のある商品を一人でも多くの人に知ってもらう機会を設けることも商工会の重要な役割です。当会では、会員の皆様が協力し合って「出張住宅相談」「出張商店街」「たちばなファミリーフェスティバル」「みんなの花火」など、様々な需要開拓の機会を作っています。
出張商店街
昭和40年代半ばから住宅団地の造成が進んできた当地区に近年一つの問題が発生しました。それは団地地内に商店が1つもないため、毎日の食卓の支度に困る高齢世帯が出始めているというのです。団地の世帯数はおよそ700世帯。大規模なスーパーマーケットが進出してくるほどの商圏でもなく、唯一あった共同店舗は近隣大型店の影響を受け撤退しました。
造成されて暫くは誰もが車で郊外店舗へ出かけ、買い物の不自由などなかったものが、40年も経過し団地全体が高齢化すると、日常の買い物に不便する人が徐々に増え始めて来たのです。これには行政でも何か手を講じる必要性を感じ始めていました。そこで、地域の福祉に役立ち、一つの商機としても注目を集めている買い物弱者支援に乗り出してみようと平成23年度から動き始めました。
小森鳥肉店、きしストアー(青果)を中心に、Desture(パン)や巧味屋(惣菜)など不足業種を補い、季節等に応じてスポット参加を募りながら毎月1回第2日曜日に高齢化率の高い団地地区、商店の無い地区計7箇所を1箇所20分~30分程度巡回販売しています。
平成29年度から大磯の網元「松道丸」、燻製工房「俺の庵」が新たな参加店として加わりました。更に巡回経路の見直しを行うなど、地域の皆様に少しでもお役に立つ事業となるよう充実に努めております。
巡回スケジュール
- 7:50 ~ 8:10(20分)
岩堀鮮魚店 駐車場- 8:20 ~ 8:40(20分)
小田原市前川513- 8:55 ~ 9:10(15分)
湘南橘台団地 小竹5公園下- 9:20 ~ 9:50(30分)
橘団地一般 小竹681付近- 10:00~10:20(20分)
橘団地一般 小竹南公園- 10:30~10:50(20分)
橘団地共同 小竹815付近- 11:00~11:15(15分)
若葉台団地 小竹6公園- 11:25~11:40(15分)
さつきが丘団地 小竹向山一公園
出張住宅相談
「悪徳リフォーム業者に騙された!」「家を修理したいがどこへ頼んだらよいか分からない」という声をよく聞くようになりました。
そこで、そうした「住民の困った」を解決しようと商工会の建築関係者が立ち上がり、出張して住宅にまつわる相談をお受けすることにしました。四半期に1回、地区内の全世帯にリーフレットを配布して住宅にまつわる相談を現場に出向いてお受けすることPRしています。
仕組みは、商工会がご相談の受付窓口になり、ご相談内容を相談員である1級建築士に伝えます。1級建築士がボランティアで現場に出向き、解決策を探り、必要に応じ工事業者を紹介します。その後相談者が工事を希望すれば見積もりを行い工事を受注します。
「雨どいが詰まった」「トイレの水が流れない」「蛍光灯がつかない」といった簡易な作業の相談からリフォームや新築の設計・施工といったご相談もいただいております。ご相談受付後、即連絡・対応と良心的な施工が評判となり、多くの工事受注をいただいております。
たちばなファミリーフェスティバル
それまで青年部が行っていた「夏休みちびっこバラエティショー」を引き継ぎ、平成4年に第1回目のたちばなファミリーフェスティバルを開催。地域住民参加型のイベントとして多くの地域住民に親しまれ、令和元年度で28回目の開催を迎えております。
開催日は毎年11月3日の文化の日、地元橘中学校を会場に青少年の健全育成やまちの安心・安全、伝統文化、商工業の振興に関する様々な催しが行われます。イベントを通じて地域を愛する心を培い魅力あるまちづくりに役立てることを目的としています。最初は商工会単独でスタートしましたが、年を重ねるうちに地域の人々が加わるようになり、青少年健全育成会や橘中学校PTA、地元JAなど多くの団体とともにイベントを盛り立てています。
当日は、誰でも参加できる競技やステージ出演と、会員商工業者の出店や模擬店などで賑わい、来場者とともに楽しい一日を過ごしています。
協力団体
橘南北連合自治会/前羽体育振興会/橘南北青少年健全育成協議会/橘中学校/橘中学校PTA/橘中学校PTAたちばな会/向原保存会・小船祭囃子保存会ほか文化団体等/下中小学校/前羽小学校/下中幼稚園/前羽幼稚園/小田原警察署/JAかながわ西湘下中支店/真鶴町商工会/湯河原町商工会/橘商店会ほか
みんなの花火
発端は、「近年は密集した住宅街では、近所に迷惑で子供たちが思うように花火もできなくなっている」「この地域には、夏にこれといったイベントがない」という青年部例会での何気ない会話からでした。
そして、100年に一度の大不況と言われた平成21年、青年部は「みんなの花火」を立ち上げました。
中村原埋立処分場をイベント会場とし、子供たちに無料で手持ち花火を配り、ステージの催しもの等と地元から出店するいろいろなお店で来場者をもてなし、フィナーレにたった5分だけれど間近で打ち上げ花火を鑑賞し、夏休みの最後の土曜日を楽しんでいただきます。
小さな小さな花火大会ですが、「小田原市の東端の自分が住んでる街で花火が見られる」と住民の評判は上々。
出店するお店にとっては自店をPRするとても良い機会になっています。